平成14年1月24日、非行が原因で戸塚ヨットに入校することになった大本君(当時18歳)が、この日、1年を迎える前に卒業することになりました。
戸塚ヨットでは、1年足らずで卒業扱いになることはマレです。ですが、前向きな姿勢を続けていれば、こういう結果になることもあります。大本君の場合、自分で大検の勉強を始め、パソコンの検定を受けたり、船舶の免許を取ったり、予備校に通い始めたりと、ここ半年は前進あるのみでした。そしてついに一人暮らしの場所を確保し、大学入試の目途もつけての卒業です。
彼の新しい生活場所は、スクールからさほど離れていません。週末にはなるべくウインドサーフィンをしに帰ってくることを勧めています。どれだけ実行できるか分かりませんが、できるなら続けて欲しい。「文武両道」を目指して欲しいものです。
思いのほか早い展開に、親御さんの方が戸惑い気味。それも当然。親御さんには1年前の記憶が強く焼きついています。「すぐに元に戻ってしまったらどうしよう…」、誰だって考えるはずです。確かに、訓練は長めに受けるくらいの方が、より安定性が増していい気もします。でも、自分で切り開いた道です。失敗したとしても、試させてみるのもいいのかもしれません。幸い、彼はまだ若いから。
それでももし、彼がまた元のようなバカな生活を始めてしまったら、スクールは親御さんの依頼があればいつでも彼を引き受けるでしょう。それは、戸塚ヨットが、ただ時間さえ経てば卒業させる施設ではないからです。コーチにとっても、親御さんにとっても、ある程度納得のいく成果が出た生徒が卒業。その成果が消えれば、また引き受けるという責任の取り方。これがあるから、尚更スクールに安心して任せられるわけです。
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