2003年3月18日(火)    2人の脱走

先週、野島君(22歳、元無気力)が脱走しました。野島君はスクールに入って1年1ヶ月。これだけ経って脱走するとは…。コーチに事情を聞いてみると、「最近、後輩がどんどん卒業していって、かなり焦っていたんじゃないか」ということでした。

スクール卒業の目安は1年ですが、それには個人差があります。野島君は最初全くやる気を見せませんでした。表情も行動もなく、いつも部屋の片隅でじっとしていました。でも、ここ数ヵ月で(卒業を意識したのではないかと言われていましたが)、急に訓練に前向きになってきたのです。笑顔もよく見られるようになっていました。その矢先の出来事です。

野島君の両親は当初、必ずスクールに戻すと言っていました。その思いは私も感じていたので、脱走の翌々日、家に引き取られたという話を聞いてビックリしました。今までもこうして親が引き取った例はたくさんありますが、やっぱり血のつながった親子の情は、理屈では測れないなと思いました。

私達はどうしても、「あと半年でも我慢させていたら、どこまで伸びたかな…」と客観的に考えてしまいます。でも、子供に目の前で懇願されたら…。ご両親の迷いも、仕方ないのかなと思えてきます。

それから、昨年末に入校した唐津君(20歳、家庭内暴力)も、お正月に脱走したまま、まだ帰って来ていません。居場所の見当はついていますが、今はこう着状態。入校当初、コーチ達から評判が良かっただけに、一日も早いスクール復帰を願いたいです。


※文中の生徒名は全て仮名です。

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