2003年3月24日(月)    大阪セミナー

初めて、講師に武道家の日野晃先生をお迎えしました。大阪セミナーには常連の参加者が多いのですが、その中に息子さん(A君とします)を先生の道場に通わせている方がおられます。この日の先生の話は、そのA君を通して"今"を語っているように感じられました。

例えば、A君に練習中、「今、何やってるんだ?」と聞くことがあったそうです。すると彼はえらく答に困り、えらく難しい事をしゃべり出したとか。要するに、模範解答を頭に描いているわけです、主語述語のきちんとした。でも、先生が欲しい答はただ、「右手を前に突き出しています」といったようなこと。それが、今の子供達には(大人も)言えないのだそうです。

彼らには"自分"ができていない、"自意識"が幼い。だから、体の底から湧き上がる言葉がない。なのに"知"だけはたくさんある。これは、私も含めてそうだなと感じます。何か格好をつけてしまう。できていない"自分"をさらけ出す事ができない。さらけ出した経験がない。

そんな人間は、人を真似る事ができない。武道を習いに来ても、先生を真似ているようで、その実自分勝手な動きを取っている。自分の頭で考えて、自分の動きをしているだけ。ただ無心に先生の動きを追うようなことができないそうです。「見習う」ということですね。これも、自分をさらけ出せないからかもしれません。そして、いつまで経っても上達しない。

今の教育は、子供を大人と平等として、その意見を尊重している。そうして育った子供は、自分勝手になる一方のようです。人の話を聞くことも、真似る事もできない。いつまで経っても格好だけで、中身のない人間になってしまう。確固たる"自分"のない人間に。私もそう育ってしまった事に、恐ろしさを感じます。何とかしないと…。

※今回の講演ビデオが欲しい方はご連絡下さい。ダビングしてお分けします(実費要)。


※文中の生徒名は全て仮名です。

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