2003年6月17日(火)    合宿所便り―その15―「ラジオ体操」

今日も完全に雨雲の中。バスタオルを始めとする洗濯物が、至る所にぶら下がっています。

午前中は風もなく、校長先生の講演ビデオを観ました。真剣に聞こうとしているのは、相原君(15歳、元無気力)のみ。昨日も校長先生のビデオを観ましたが、その時も相原君、中川君(18歳、元無気力)以外の生徒達は、ほとんど観ていません(中川君は正座して観ていました)。みんな、人の話を聴くということができないのです。相手を尊敬する気持ちがないのですから当たり前ですが、それにしても格好からしてだらしなく、途中で何度か注意されていました。

その後、「ラジオ体操の訓練」をしました。?と思われるかもしれませんが、朝の体操があまりにも下手くそでみっともない。学校でも、あまりラジオ体操を教えなくなってきたせいもあるのでしょうが、彼らのしているのは体操とは言えません。
伸ばすところを伸ばさない。曲げるところを曲げない。動きが小さく、チョコチョコしている。それに、だらしなさとやる気のなさが加わって、目も当てられません。

とうとう堪忍袋の緒が切れた山口コーチ、1階にみんなを集めて特訓開始。ラジオ体操の動きを一つ一つ丁寧にやって見せる山口隊長(今日は、親方というより隊長という感じ)。そのキビキビした動きを、まるで関係ないという態度で眺める生徒もいます。しかし、時間があるので1人づつ徹底的に指導することになり、次第に真剣にならざるを得なくなりました。

1つの動きについて、一人ひとりに自ら範を示しながら汗だくで教える隊長。それに引き換え、生徒達は自分の番の時だけしかやりませんし、前の人が教えられているのを、見ても聞いてもいません(見る格好だけはしていますが)。ですから、本当に、全員に同じことを繰り返して教えなければなりません。なんとまぁ、効率の悪いことでしょう。

それでも根気強く汗を飛ばし、大声を出しながら一緒に何度も腕を上げ、伸ばし、回し、前屈し…と、隊長の熱心な指導は続きます。さらに、隊長と生徒両方の動きに合わせ、一緒に体操する山本コーチ。果たして、2人の熱心さは生徒達にどこまで伝わるのでしょうか。

結局、ラジオ体操だけで午後までかかってしまいました。全部終わって一番ほっとしたのは、汗だくの両コーチだったかもしれません。


※文中の生徒名は全て仮名です。

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