不登校を称揚する朝日新聞!


 平成13年9月7日、文部科学省が不登校の追跡調査結果を発表しました。
 93年度に不登校だった中3生に「不登校を振り返ってどう思うか」と尋ねたところ、「後悔している」36%、「仕方なかった」31%、「むしろよかった」28%という結果が得られました。現在の状況からして、(不登校経験が)「マイナスだった」は24%、「マイナスではない」は39%でした。また、不登校の後に進学した人は65%、就職は28%で、進学者の中退率は38%でした。→データの詳細(文科省HPへ)

 「不登校」は様々な精神身体症状を伴う一種の神経症です。そうした病者が小中学校だけで全国に13万4千人以上もいて、毎年増え続けているのが現実です。更に、小中学校で不登校だった人の約4割が成人して「引きこもり」になっているというデータもあります。彼らは非生産者であり、日本の将来にとって何らプラスになることはなく、むしろ足を引っ張る存在です。このような現実を、文科省もマスコミも、本気になって危惧してはいません。それどころか、一部マスコミには不登校を推奨する姿勢まで見受けられます。

 不登校の本質は"逃げ"であり、精神力の弱さの現れにほかなりません。それゆえ"トレーニング"によって直せることを戸塚ヨットスクールは発見し、実際、何百人という不登校児を立ち直らせてきました(この事実の重大さをマスコミは認めようとしません)。

 今回の新聞報道を分析してみると、その扱いが各紙で驚くほど異なっています。――産経は「36%が『後悔』」と、追跡調査結果に対するいくらかの危惧を現しています。対して、日経と東京は「『不登校経験マイナスではない』4割」と、あたかも不登校が良いことであるかのような口ぶりです。

 極めつけは朝日で、「『自分に自信』7割」という、他紙とは全く異なるデータを見出しに大書しています。しかし、文科省のホームページで詳細を見ても、こんなデータはどこにも載っていないのです。不思議に思って、朝日の記事を見直すと、「5年後成人したころには、26%が正社員やフルタイムの家業手伝いで働き、17%が大学、短大、専修学校で学んでいた。いずれも、そのうち約7割は『仕事や学校で自分に自信ができた』などと現状を肯定していることが分かった」とありました。ということは、成人して働いている26%(この数字も文科省のホームページに見当たらないのですが…)の人と、就学している17%の人の7割が『自分に自信がある』と答えたに過ぎません。つまり、不登校児の全体から見れば30%にも満たないわけです。朝日はそれをあたかも不登校経験者全体の7割が「自分に自信ができた」と答えたかのような情報操作をしているのです。しかも、1面トップの記事でです。

 そして、そうした情報操作の末に、「学校に変わる"居場所"が必要」などと無責任な学校否定論を主張。絵や小説を書いて"自分を取り戻した"という不登校経験者を持ち上げ、まるで「どんどん不登校をして自信をつけなさい」と言わんばかりの論調になっています。これほどまでに不登校を推奨する狙いは一体なんなのかが理解できません。不登校経験がそれほど素晴らしいものであれば、高校中退しながら「自分に自信ができた」と言う若者が朝日新聞社の入社試験を受けに来た時、朝日は果たして合格させるでしょうか。

(延武眞美 記)