W章 父権の喪失
小さい子供の登校拒否は、夫婦の真剣な芝居で簡単に直る
日常の他愛ない出来事の積み重ねが、子供を情緒障害にする
繰り返し言いますが、こんなのは対症療法に過ぎません。これ位のことで、たくさんのケースが直るとは思いません。これはむしろ、ごく普通の、今のところとりたてて問題の出ていない家庭に向いていると言えます。情緒障害と言われる程のことはないにしても、現代人の生活の中では、父親の権威はますます子供からは見えにくくなっています。今はどこの会社でも給料の銀行振込み制を採用していますし、外に出て働く父親に対する社会のあつれきはますます、強くなっています。毎日、ぐったりとなって家に帰り着くので精一杯というのが、ごく平均的な父親像でしょう。親もまた、おそろしい。最悪のケースでは親が子供を見捨てる